葉巻が在る生活提案誌 ヒュミドール

様々な葉巻との触れ合い方があります。
芳香に魅せられたものは虜になり葉巻中心に時は移ろうことでしょう。
ゆったりと葉巻を燻らせる時を持つ生活をCALM STYLEと呼びます。
簡素な生活の中に快適さとこだわりを配することが素敵です。
五感を刺激させながら心のゆとりとうるおいを求める葉巻の存在。
古き時代から愛されてきた葉巻と現代の生活との関わり合い。
HUMIDORはあなたの生活にちょっとだけスパイシーな存在です。

There are various touch in the cigar.
You become in the aroma of the cigar, do the charm,
it becomes the prisoner of the cigar,and your living will pass around the cigar.
Life with time when the cigar is made to smoke
is called CALM STYLE in a relaxed manner.
It is wonderful to distribute the comfort and sticking to to the simplified living.
Existence of cigar by which composure and enriching mind
are requested while exciting the senses.
Relations between cigar and modern life that have been loved since old age each other.
HUMIDOR is spicy little bit existence in your life.

20100424

カブレラ・インファンテの葉巻





葉巻の研究書と言ったら良いのだろうか。それとも映画の本と言ったら良いのだろうか。「HOLY SMOKING」でユーモアたっぷりの文で独特の世界を表現したカブレラ・インファンテ。彼がこよなく愛したキューバの葉巻ブランドと言えば「Por Larranaga」。時折燻らせているとインファンテのことを思い出してしまう。つい最近、フエンテファミリーから「TheLost City」という葉巻がリリースされると知らせがあった。映画「TheLost City」のロケ地であったフエンテの農場で実際に育てられていた葉がやっと熟成期を迎えたということだろうか。この6月に日本でも発売になる。微妙な気持ちになってしまうがさて葉巻は燻らせてみないと何ともいえない。これを機会にインファンテをお浚いすることにしよう。

映画「The Lost City」の原作者ギリェルモ・カブレラ・インファンテは、キューバの亡命作家だった。2005年2月21日にロンドンから訃報が配信された。30年以上にわたり暮らした亡命先のロンドンの病院で死去した。享年75歳だった。ギリェルモ・カブレラ・インファンテは、映画評論を手がける若手の知識人として、1959年のキューバ革命を支持していたというが、カストロ政権が共産主義色を強め、言論統制の危険性が高まったことに失望。キューバを出国し、ベルギーのキューバ大使館職員を経て、1965年に英国に亡命。その2年後、 1967年に発表した「Three Trapped Tigers」(邦題「三頭の淋しい虎」:スペインで初刊行)は革命前のハバナの華やかな夜の世界を描き出した傑作といわれ、この一作でラテンアメリカ小説家の第一線に躍り出たと評されている。この物語に基づいて映画化されたのが本作「ロスト・シティ」。カストロによるキューバ革命が起きた1959年、インファンテはすでに29歳。ハバナで映画評論などを書き、それなりに名の知れたジャーナリストだった。革命政権早々、彼は新聞の別冊週刊誌「ルネス」の編集長に据えられたが、時に革命政権を揶揄する原稿を平気で載せたため、雑誌は61年に廃刊となり、インファンテは65年、当時勤めていたベルギーのキューバ大使館から亡命し、ロンドンに居を構えた。
 以来、一環してカストロによる独裁、チェ・ゲバラら革命政権草創時の面々による、露骨な言論統制、頭の固さや融通の利かなさを批判し、それを小説作品に活かしてきた。後半生をロンドンに暮らしながらも、彼は最期までキューバにこだわり続けた。これは、やはりパリで死んだキューバ人作家アレホ・カルペンティエルにも、エイズを患いニューヨークで自殺したレイナルド・アレナスにも言えることだが、彼らは亡命後、キューバと直接関係のない作品を試みながらも、結局、キューバへ立ち戻っていく。キューバ人たちは、亡命作家というよりも「望郷作家」と呼んだ方がいいくらい、自分が生まれ育った島と向き合い、死ぬまで書き続ける。
 カブレラ・インファンテは、スペイン語文学で最も権威のあるセルバンテス賞を受賞した翌年の98年、珍しくスペインの雑誌インタビューに応じている。
「もし明日、カストロもカストロ主義も消えたら、キューバに戻りますか」
 と聞かれ、彼はこう答えている。
「よく、行進の先頭に立って帰るのかと聞かれるけど、いつもこう答えるんだ。最初の飛行機に乗って帰るつもりはない。ただ一つ言えるのは、自分はこのロンドンの家に暮らし、もう30年になるということだ。多分、住所や行き先を変えることはできるだろうけど、意識や感覚まで変えることはもうできない」自分はもう変わってしまった。30年も離れた故郷に帰ったからといって自分自身の何かが始まるわけではない。つまり、いそいそと戻ることはないと言いたかったのだろう。

キューバを離れてカブレラ・インファンテはグローバルな視点と感覚を持つようになったのである。葉巻の世界において確固たる見識を持ち、たばこ全般にわたる幅広い知識と経験に裏づけられた軽妙なウイット感溢れる文章。キューバという国で一生を過ごしたならば独特な葉巻感というものは生まれなかったはずである。ジャーナリストとしてより自由な表現が出来る自分であるためにカブレラ・インファンテはキューバに戻らなかった。1985年「HOLY SMOKING」が上辞されてから日本で訳書が登場したのは2005年彼の死後であり2006年と4半世紀も後の事であった。残念ながら今の時代に照らし合わせるとどうしてもタイムラグが生じている事は致し方ない。というのは彼が「HOLY SMOKING」を出版してから20年あまりもたち葉巻の状況が目まぐるしく変わってきているということである。名著であるが時代とともに色褪せる事実も在る。生きている間に改訂版が出ていたら面白かったと思う。

「Por Larranaga」という葉巻を死ぬ前にも燻らせているとしたらどのようなコメントを残したのだろう。そしてフエンテから日本発売された「TheLost City」に関してはどんなコメントをするのだろうか。

Is it good when saying the research book on the cigar?Or, is it good when calling a book on the movie?Cabrera Infante who expressed the peculiar world in "HOLY SMOKING" by sentence enough humour. "Por Larranaga" if it is said the cigar brand of Cuba that he especially loved. When they are made to sometimes smoke, Infante is recalled. There was information when the cigar of "TheLost City" was inadvertently released from Fuente Family recently. Finally, did the leaf actually raised in the farm of Fuente that was the location site of movie "TheLost City" face the aging stage?It becomes a sale also in Japan in this June. It cannot be indescribably said that the cigar will not allow them to smoke though it is slight feelings.

It left Cuba and Cabrera Infante came to have a global aspect and the sense. It has firm discernment in the world of the cigar, and proven witty sentences to wide knowledge and the experience over the cigarette whole with which the wit feeling overflows. A peculiar cigar feeling should not have arisen if the life was spent in the country named Cuba. Cabrera Infante did not return to Cuba because it was me who was able to do a freer expression as a journalist. "HOLY SMOKING" was postmortem in 2005 of him that the translation appeared in Japan after it had been left in the above and the following thing in 1985 for 2006 and as many as 4 half a century. The thing that the time lag is caused by all means when comparing it to our regret in an age today is hopeless. Because the situation of the departure cigar has been changing bewilderingly too much for 20 years after he publishes "HOLY SMOKING". It is a fine book and there is a fact that fades away in the age, too. I think it is interesting when the revised edition comes out while it is alive.

It will know Infante again on this occasion.If he was having the cigar of "Por Larranaga" smoke immediately before dying, what comment might have been left. And, what comment does he leave for "TheLost City" to which Japan is put on the market from Fuente?